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老齢給付だけじゃない!障害・遺族年金の重要性とは?

はじめに

多くの人が「年金」と聞くと、老後にもらう老齢年金を思い浮かべるかもしれません。しかし、日本の公的年金制度には、それだけではなく「障害年金」や「遺族年金」といった重要な給付も含まれています。実は、私自身も年金制度に興味を持ったのは、これらの制度の必要性を知ったことがきっかけでした。特に沖縄では、家族を大切にする文化が根付いているため、万が一の際に家族を守る制度として知っておくことが大切です。本記事では、障害年金と遺族年金の概要をわかりやすく解説します。

 

障害年金とは?

障害年金は、病気やけがによって生活や仕事に制限が出たときに受け取れる年金です。現役世代の方も対象となり、以下の2種類に分かれます。

1. 障害基礎年金

国民年金に加入していた方が対象となり、障害の程度が1級または2級に該当する場合に支給されます。特に20歳未満で障害を負った方でも、一定の要件を満たせば受給できます。

受給額

813,700円~

2. 障害厚生年金

厚生年金に加入していた方が対象で、障害等級1級から3級に該当する場合に支給されます。障害の程度が軽い場合でも、一時金として「障害手当金」を受け取れる可能性があります。

受給要件

障害年金を受給するためには、

✅初診日が国民年金または厚生年金加入中であること
✅障害認定日に一定の障害等級に該当していること
✅保険料の納付要件を満たしていること が必要です。

受給額

報酬比例年金額 (厚生年金としてもらえる金額。年金定期便等をご確認ください。)

 

遺族年金とは?

遺族年金は、家計の支え手が亡くなった場合に、遺族が受け取ることができる年金です。沖縄では祖父母と同居している家庭も多いため、遺族年金の仕組みを知っておくことで、家族の暮らしを支えることができます。

1. 遺族基礎年金

国民年金に加入していた人が亡くなった場合に支給されます。受給できるのは、

✅子のいる配偶者
✅子(18歳未満または20歳未満で障害等級1級・2級に該当する場合) です。

受給額

813,700円~

2. 遺族厚生年金

厚生年金加入者が亡くなった場合、配偶者や子、一定の条件を満たした父母や祖父母が受給できます。また、30歳未満の子のない妻には5年間の有期給付となります。

受給要件

✅被保険者が死亡時に厚生年金または国民年金に加入していたこと
✅一定の保険料納付要件を満たしていること

受給額

報酬比例年金額 (厚生年金としてもらえる金額)×4分の3~

 

 

まとめ

公的年金制度は、単なる老後の備えではなく、働けなくなったときや家族を失ったときにも支えとなる仕組みです。特に障害年金や遺族年金は、多くの方が意識していないものの、いざというときに重要な役割を果たします。沖縄にお住まいの皆さんも、正しい情報を得て、必要なときに適切に活用できるようにしていきましょう。