【2025年から実証開始】ハローワークのネットサービスにAIが導入!企業にもメリットある今後の展開とは?

📝 厚労省が「AI活用方針」をとりまとめました(令和7年4月22日)

厚生労働省では、ハローワークやオンラインでのサービス提供を行う「ハローワークインターネットサービス」のAI活用について、省内のプロジェクトチーム(主査:職業安定局長)を立ち上げ、AI開発事業者やハローワーク現場の声をヒアリングしながら、リスクや課題を踏まえた検討を進めてきました。

その結果が「将来を見据えたハローワークにおけるAI活用について」として取りまとめられ、令和7年4月22日に公表されました。

💡 「職員の仕事をAIがすべて代替するのではなく、利便性を高める“ツール”として活用する」
という前提のもと、今後は職員向け・利用者向けそれぞれのAI活用に向けた段階的な導入が進められます。

💻 ハローワークにもAI導入!何が変わる?

HWISは、企業が求人を申込んだり、求職者が仕事を探すために利用されるインターネットサービス。
月間アクセス数はなんと約7,000万件。現在では8割以上の求人がこのネットサービス経由で申込まれています。

このサービスに、2025年度からAIによる自動対応(コンシェルジュ機能)が導入されます。

 

💬【AIの活用①】チャットボットで「よくある質問」に即時対応

たとえば…

  • 「求人の出し方がわからない」

  • 「希望条件での求人検索ってどうやるの?」

こうした質問に、AIがチャット形式で24時間対応します。
企業にとっては、電話や窓口でのやりとりを減らし、求人申込の負担を軽減できるのが大きなポイントです。

 

🧠【AIの活用②】職員によるマッチング業務もAIがサポート

職員向けにもAI活用が進みます。実証内容には、以下のような機能が盛り込まれています:

  • 求職者に対する「求人レコメンド」

  • 企業に対する「条件緩和案の提示」

  • 求人票の自動チェック、レポート作成

これにより、職員が一人ひとりのニーズに応じた質の高いマッチング支援を実現できる体制が整えられていきます。

 

🔍 実証はまず「限定運用」からスタート

AI導入は段階的に進められます。まずは2025年度、全国10カ所のハローワークとハローワークインターネットサービスにおいて実証実験(β版)が開始されます。

  • 参加同意をした人だけがAI機能を利用

  • 職員によるパイロット利用も実施

  • 回答精度やセキュリティのリスクも検証

将来的な本格導入に向けて、改善点や課題の洗い出しが行われます。

 

📈 沖縄の企業にもメリット大!期待される効果とは?

AIの導入が進めば、企業側にも多くのメリットが見込まれます。

  • 求人申込がネットでよりスムーズに

  • 採用活動の手間・時間の削減

  • マッチング精度の向上により、採用のミスマッチを軽減

今後は、「AI+職員のハイブリッド型支援」が主流となり、より質の高いマッチング体験が提供される見込みです。

 

🌐 沖縄の中小企業こそ「求人のデジタル化」がカギ!

「紙で出してるからネットはちょっと…」という企業様も、今後のAI時代に備え、ネット申込・電子申請の環境整備が重要になってきます。

特に沖縄県内の中小企業にとって、採用力を高めるための「デジタル化」は避けて通れないテーマです。

 

✅ まとめ|ハローワークのAI化で採用活動が大きく変わる!

2025年度からスタートするハローワークのAI実証は、
✔ 利便性向上
✔ 職員の業務効率化
✔ 質の高い職業紹介の実現
といった多くの効果が期待されています。

企業の皆さまにとっても、採用活動を見直すチャンス
ハローワークのネット活用や電子申請の導入を、ぜひこの機会に検討してみてください。

 

 

🕊 つばさ社会保険労務士事務所では、ハローワーク活用や求人申込の支援も行っています。
お気軽にご相談ください!


このコラムを書いている人

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玉城 翼(たまき つばさ)

社会保険労務士/1級FP技能士/キャリアコンサルタント/宅地建物取引士

1982年沖縄県宜野湾市出身。大学時代より地域貢献に関心を持ち、卒業後は販売・イベント・不動産業務など多分野を経験。その後、労務管理やキャリア支援に従事し、実務を通じて社会保険労務士を志す。

2021年より総務部門を統括し、給与計算・労務管理・制度改定・電子申請導入など業務改善を推進。社労士試験に一発合格し、2025年「つばさ社会保険労務士事務所」設立。地域の中小企業を支えるパートナーとして活動中。

▶コラム: 私が社労士になった理由